ミキシング(1)
マルチマイク録音されたドラムキットは2通りの考えのもとでミキシングされます、ひとつはオーバートップを基準に全体のバランスを取るやり方、もうひとつは、個々のパーツをミキシングした上でオーバートップや、アンビエンス系のサウンドをかぶせるやり方。どちらの方法でも言えることですが、ドラムキットのミキシングはシンセ等でのドラムパーツのミキシングと違い、スネア、バスドラ、などの個々のパーツをミックスするだけでは、パワフルなサウンドは生まれません。多くの人が勘違いされてる部分でもありますが、スネアやバスドラを単体で録音した音は細く、それらを混ぜ合わせるだけはドライすぎる音になり、ドラムらしい音を表現することは困難です。例えばスネアドラムに関して言えばマイクはドラムのヘッド、特に打面周辺を狙いますので全体のボディー鳴りはオーバートップのマイクに任せることになります。
スネアドラムの音作り
スネアドラムは単体では特に細く、弱いサウンドになりがちの楽器で、上下のマイクを立てることにより、音圧と、スナッピーによる響きを得ることができます。サンプルをご用意しておりますのでご確認下さい。
SAMPLE (44.1kz 16bit) スネアトップ |
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スネア打面のアタック音は豊かですが、全体の胴鳴りが弱いのがわかると思います。次にスネアのボトムサイドのマイクのサンプルを聴いてみてください。
SAMPLE (44.1kz 16bit) スネアボトム |
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スナッピーのサウンドが良くでておりますね。ただ、こちらも胴鳴りは弱く、音の成分が高域に集中しているのがわかると思います。
SAMPLE (44.1kz 16bit) スネアミックス |
スネアドラムのトップとボトムのサウンドを混ぜると、このようになります。この時重要なことは、やはり位相の問題です。上下のマイクが、同じ角度、同じ距離の場合、ボトム側のマイクの位相を逆にすることで音圧が得られますが、上下のマイクの角度が違ったり、極端に距離がある場合は、位相を変えると逆に不自然になる場合があります。マイクの角度に気をつけるのはもちろんですが、慌しいレコーディングの現場では必ずしもうまくセッティングできるとは限らないので、ミキシング時にあえて位相を変えない方がうまく行く場合もあります。
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