レコーディングスタジオを選ぶ
宅録でドラムを録音する、とは言え実際に自宅でドラムがレコーディングできる環境にいる方はほとんどいないと思います。家にドラムがある方でも、周囲の騒音やレコーディング機材のことを考えるとスタジオで録音したほうがよい結果が得られるでしょう。スタジオを選ぶ場合、ドラムレコーディング専用のレコーディングブースを借りるやり方と、リハーサルスタジオを4時間〜6時間程度取り、自分たちで録音環境を作るやり方があります。レコーディングブースを借りる場合、マイクやレコーダーの使用料金が入っており、エンジニアが作業をしてくれるので、段取りもスムーズですが、時間当たりの単価が高くなります。本文はレコーディング技術の習得を目的にしていますのであえてセルフレコーディングする場合で話を進めていきます。
ドラム録音に適したスタジオ
ドラム録音に適したスタジオですが、選ぶ際にいくつかポイントがあります。まずひとつは床の材質です。ドラムセットの音量は楽器の中でもかなり大きく、バスドラやシンバルの振動がマイクスタンドを揺らし、マイクに雑音などの悪影響を及ぼす恐れがあるからです。やらかいフローリング等の床の部屋はできるだけ避けたほうが良いでしょう。次に部屋の大きさですが、やはりある程度の広さは必要です。理由は大きく2つあり、ひとつはセッティングの問題です。ただでさえ大きいドラムセットですが、マイクスタンドを設置すると通常の1.5倍ほどの面積を取ることになります。これは文章でみると大したことないように思えますが、いざセッティングをしてみると、思ってる以上に余裕がない場合が多いです。余裕のない部屋だとセッティングに無理が生じ、マイクの角度に制限がでてしまう場合あります。もうひとつの大きくな理由は音の反響の問題です。狭い部屋だと壁に反射した音が原音とかぶり、音像がぼやけ、録音後に音が作りにくくなります。ここからは個人的な意見ですが、ハードロックやメタル系の場合あえて狭い部屋で録音すると音が締まって迫力のある音が作れることもあります、その場合マルチマイクで録音するメリットは少なくなりますが、自宅で録音する場合、少ないマイクで録音し、コンプでまとめると良いかもしれません。</p>
レコーディング時間について
ドラムのレコーディングはセッティングにかなりの時間がかかります。セッティングの段取りとしては、マイクセッティング→ケーブル結線→通電チェック→マイクセッティング→リハーサル となりますが、機材の使い方に慣れてないファンタム電源のオンオフや、個々のマイクのレベル調整にかなり時間を取られる場合があります。また、リハーサル時に仮録音をしますが、その際マイクの角度を調整し、音色をある程度作ってしまう必要があります。録音後に加工するとは言え、この時のマイクセッティングは実際の音を決定するものになりますので非常に大事な部分です。以上のことを踏まえると少なくともセッティングに1時間〜2時間確保するのが理想でしょう。レコーディングは曲数にもよるのでそれ次第ですが、楽曲によってマイクを変えなければならない場合等はレコーディング時間+1時間を目安に考えると良いでしょう。通常1曲録音するだけでも、6時間くらいスタジオにこもるのは普通です。
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